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俺は、燈史が大好きだ。
昔は、デブでのろまで勉強も出来ない落ちこぼれだった…。
けど、そんな俺でもずっと一緒にいてくれた…それが何よりも嬉しくて…
その頃から俺は、おかしかったのかもしれない。
燈史は、華奢な体つきだし身長もあまり高くない…それに、笑顔を誰にだって向けるし優しくて困ってる人は、絶対助ける…それに勉強も平均より上でスポーツは、苦手でいつもドジってるのが凄い可愛くて…男子が惚れるのも時間の問題だって気づいてた…だから、俺は、かっこよくなるために努力した。
さぁこれからだ!って言う入学式の日…
燈史が強姦された…。
病院に行くと目に光が灯ってなくて…綺麗なブラウンの瞳も…濁っている。
綺麗でふわふわで大好きだった茶髪のウェーブがかった髪の毛は、泥やゴミがついて悲惨だった…服は、ゴミ箱に捨ててあったが…切り裂かれた跡や泥の痕跡…カピカピに乾いた痕跡が俺を殺意芽生えさせるのは一瞬だった。
泣き叫んだのか…目元は、赤くなり…声も掠れていた…けど…優しい燈史は、笑顔で…「汚くてごめんな…」そう言った…
それから、学校へ全く来なくなった…。
でも、久々に会ったら元気にしていたし趣味も見つけれたみたいで…俺は、嬉しかった!
(バイトの件は、許してないけど!)
でも、まさか、こんな急に死ぬなんて、
でも、俺は、考えた燈史がいない世界を…
そしたら、考えれなくなった…
そんなの考えたくもなかった…俺の大好きな燈史がいない世界なんかゴミ箱と同じだ…
目の前に血塗れで倒れている燈史…トラックの運転手は、顔を青ざめながら降りてくる…
燈史が死ぬなら…
「一緒に死のっか…」
多分聞こえてない…わかってる…
けど、それでも燈史と一緒に居たいんだ…
許してくれるよな…?
いつも持ち歩いてるカッターを取りだし…
手首を切った…いつもより深く…血が、溢れてくる、
痛い…痛い?
燈史がいるから俺は、いたくない…
最後に見たのは、安堵したような燈史の顔…まるで…<一緒に死んでくれてありがとう>…って、いってる、みたいな…きれいな、…え、がお…で…
そこで意識は途絶えた
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