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1、先輩にエロ下着を履かせたい
思春期のど真ん中、たくさんの気になっちゃうお年頃。
そんな時期の男に、スマホなんか持たせたら、見てるページなんて大体、想像がつく。ただ、ここの教室の中の人間に、エロ下着(男)を観るのが好きな奴がいるのって、どれぐらいいるだろう。男で。しかも、自分の性癖のために。
俺は思う。
やっぱり、エロ下着が似合う男って、なかなかいないんだよなぁ。
俺の一番は、一緒の部活に入っている黒澤先輩。陸上部なだけあって、すらりとした体型は、アスリートの鏡。あのプリっとした尻肉。
あぁ...挟まれたい。
陸上部で残念なのは、練習で着るジャージがあの尻を隠すこと。
すげー最悪。
あの形を拝めるのは試合でしかない。短いパンツからほど良い足が伸び、その元となる臀部は映える。
あー、早く試合になんないかなぁ。
しかも、先輩ってすげー、カッコイイのに、優しい。
運動も勉強も見た目も、性格も、そして、尻の形まで最高なんて、ほんと、ずりー。
こうやって、先輩の家にお邪魔させてもらって、勉強を教えてもらうってのも、先輩専属のマネージャーだからできること。わからない所があると、丁寧にかみ砕いて説明してくれて分かりやすい。しかも、さりげなく俺の好きな食べ物や飲み物まで用意してあって、可愛がられてるって自分でも気づく。
あぁ...先輩の後ろ姿...。
参考書をとる時に、片足だけ背伸びする時なんて、あの黄金比の形が崩れる瞬間がたまらん。
俺としては、一番は先輩がスタートラインに立って、準備をするときのあの格好。
地面に指を付き、集中した時のあの周りと遮断したようなオーラ。
そして、後ろを向いたあの瞬間っ!
身体をひねることで尻肉が強調し、かつ、振り向くことにって、目線が流し目になる。
あぁ...、あの腰にエロ下着のベルトが食い込み、割れ目ですか?それとも、褒美ですかというような何も覆われていない尻肉。
見てみたーいっ!
前側は俺はあまり興味がないし、同じものが俺にもあるから見て楽しいこともないし。
尻だよ尻。
自分の尻なんて生まれて一度も見たことないし、だからといって、風呂場でわざわざ自分の尻を眺めるのも変態のすることだろう。
それに一番は、何も感激なんてない。
褒められたことがあるなら考えてやってもいいが、今のところ、それすらもない。
たぶん、国内で一番、尻に拘ってる高校生って俺だと思う。
あぁ、先輩の尻、触りたいなぁ...
「触ってみる?」
「いいや、触ってみる?って、無理に決まってるでしょう。
男の俺が尻を触りたいって言っても、先輩は、拒否ることはあってもOKなんて出ない出ない...それより、先輩に一番似合うって、やったりグレー?それとも、赤?
日焼けのしてない肌とかも好きだけど...」
「俺って、何色が一番似合ってる?」
「先輩は、絶対に青だね。うん。青。
ベルトの所がブランドの名前が入ってるんだけど、そこが先輩と一緒だと絶対にモデルのオファーが来る。 あ、でも、来たらきたで、それは困るし…」
「なんで困るの?」
「だって、俺の目の前で警戒心0でいてくれるのが、減るし…先輩と会えないと、寂しい...」
「じゃぁ、こうやって勉強しているだけでいいの?」
「本当は、先輩に下着を履いてもらって、エロイ恰好をしてもらうのが一番っ!」
「へぇ、...じゃぁ、そうしたら、お前は何をするの?」
「えっと、俺はね、スマホでいっぱい写し.........。」
この時、俺は、自分が会話をしているのに気付いた。
そして、その相手が先輩だというのにも気づいた。
...。
「おい、どうした、南沢...。 俺がエロイ恰好したら、“ スマホでいっぱい写 ”のあとは?」
さっきまで俺の目の前で参考書をとるために席を立ったはずの先輩は、俺の目で笑顔で俺が応えるのを待っている。しかも、近い、顔が...鼻が尽きそうなんだが。
...やべぇ...。体中から冷や汗が噴き出てくる...
「...た、たくさん先輩の写真を撮ったら、もちろん、先輩に写真集のように編...」
「うん、いらないね。」
―!
「...いらない...ですか?」
先輩のまさかの答えに、俺の思考が停止する。
すると、先輩が俺の横に座り、机に置いていた俺のスマホを手渡して
「どれ? 南沢が俺の着せてみたい下着って? ジャンルは? 紳士?メンズ?」
先輩は、俺の手を掴んでスマホを持たせ、早く早くと促してくる。
先輩の勘違いな質問に、俺は思わず、
「アダルトの下着で、メンズですっ!...ッハっ!」
と答えてしまった。
何やってんの、俺っ!
「えー、南沢、そんなアダルトの所とか、その歳じゃ、一応、見れないんじゃない?」
うっ。
先輩の指摘に、しまったと思った俺だが、誤魔化してもすぐにばれるだろう。
「...兄さんが寝てるときに、ぽちっと...」
正確には酔っぱらって帰ってきた時にだ。
まだ、年齢制限があるし、それを無視してぽちっと押せなかったチキン属性の俺。
だけど、誘惑って、時に大胆なことをしてしまうんだよなぁ。
酒を飲んで帰ってきた兄ちゃんに、あの最後の砦、そして、俺の至福の領域に踏み出すマークをぽちっと押してもらった。
にーちゃんは、「お前も、男だなガハハハっ」って笑ってるから、とりあえずセーフ。
「って、言う感じで簡単に障壁は超えることができました。」
俺は、まじめな意志を示すため、先輩の部屋の床で正座をして、話している。
ちょっと、先輩との距離が近いのは、仕方がない。
先輩から近づいてきたんだし、わざわざ遠くに逃げる必要はないだろう。
「...うん、それ、南沢、一応、世の中ではアウトな?」
―?!
「...せ、先輩っ! でもですね、俺、必死だったんですっ!」
その真剣な様子に、先輩が話を聞いてくれるようで「どうして?」と、聞いて来た。
えぇいっ!
このさい、恥をかいても分かってもらわなければっ!俺の悩んだ過去をっ!。
「...中学の時、ダチが女の子のエロイものなんか見てもぜんぜん、興奮しなかったんです。」
「ほう。」
「...それは、高校に入っても同じで、俺ってもしかして、病気かなんか?って、思いました。女子のエロイ恰好見ても、エロイなとは思うけど...ムラムラとは...」
「ふん。」
「で、考えないように部活に入っても、やっぱり色々と悩んでました。
ある時、俺は部の顧問の山田先生に、ライン用の粉を倉庫から取ってくるようにと頼まれました。 数が多くて、俺は一人では運ぶことができなくて、困ってたんです。そしたら...先輩が来てくれて...」
「あー、あの時な。覚えてる覚えてるっ! あの顧問、新人にはすげー厳しくて、自分の仕事を押し付けるんだよ。俺もしてきたことだけど、それって、エスカレートするとやべーじゃん。だから、様子を見に行ったんだよ。」
先輩の気遣う言葉に、俺は胸がジーンと熱くなった。
「はい、それは、あとで他の先輩からも教えてもらいました。 その時、先輩が俺の持っている物を持ち上げようと、俺の目の前でしゃがみ込んで尻をプリン...と...俺に向かってみせてきて...」
「...南沢、わかった。 うん。 大体、話がつかめた。」
先輩は、手で顔を隠し、その表情を俺は伺うことができない。
はぁっとため息をつくのを見て、俺は、自分の口にしてきたことを後悔し始めていた。
呆れてしまっただろうか。もう、こんな風に優しくしてくれなくなるのかもしれない。そう思ったら、先輩には忘れてもらった方が早いのではと思い立った。
「せ、先輩っ! す、すみません...今のは、忘れてもらっていいです。しばらくは俺からは近寄ったりしないし、先輩のことを考えないようにします...ご、ごめんなさい...」
沈黙が嫌で俺は、早口に先輩から離れる口実を作った。
そして、近くにあった鞄に、広げていた道具を投げ入れて立ちあがろうとした。
ガシッと手首を掴まれ、俺は、息をのんだ。
罵倒されるだろうか。
俺は、覚悟を決めて先輩の言葉を待った。
「...南沢はもし、俺がお前のお願いを聞かなかったらどうするの?」
先輩の問いに俺は、惨めな気持ちになりながらグッと気持ちを堪える。
「...どうするもなにも、俺は今まで先輩以外興奮なんてしなかったから...たぶん、誰か別の人って訳もいかないって思ってて...。 せ、先輩がゆ、許してくれる...なら、せ、先輩の事を思うのだけ、俺にさせて欲しい...。 俺の事は嫌いになってもいいから...」
本当は嫌いになんてなって欲しくない。
でも、不愉快って一度、感じるとそれを拭うことって難しいし、俺は、先輩を嫌いになんてなれないって思っているし…。でも、一度知ってしまった興奮は、身体が覚えてて、それを誰かで誤魔化すなんてできないと思った。
涙がいつの間にか流れていたけど、許してもらうなら、不格好だけど涙も利用しちゃえと思った。
「ふん...」
手首は、先輩につかまれたままだし、部屋を出て行かないように、緩まることすらない。
「ふん...」
先輩のため息は、俺を弱らせていく。
先輩は、ベッドに座って俺を引き寄せて顔を覗き込むように見てきた。
「あぁあ、涙と鼻水でぐちゃぐちゃ。せっかくカワイイ顔してんのに...。
あと、南沢、俺の話も聞いてくれる?」
先輩は近くにあったティッシュで俺の顔の汁たちを拭きとってくれた。
俺は、先輩の話を聞くために黙ったまま頷いた。
「...俺は、お前に履かせたいと思っている。」
...
ん?
「先輩...ぐす...モー一回、お願いします...」
俺は、聞き間違いだと思った。うん、そっちが確率的にあり得る。
だって、爽やかイケメン。
部活でも猥談に参加しない先輩だ。こういうお下品な話は、ないだろう...。
先輩は俺の願いを「うん」と笑って言ってくれた。
「俺は、南沢に履かせたいって思ってた」
「は?」
俺はまだ、泣きべそをかいている状態なのに、間抜けな声をだしていた。
先輩は、俺の反応にクスクスと笑いながら
「俺は、南沢にエロいのを履かせたいって思ってる。 なんでか...わかる?」
先輩が俺の事を好きっていうとしても、それはたぶん、後輩や友達に向ける好きだと思うから、俺は自分の身体に目を向けたあと
「...身体ですか?」と聞いてみた。
「バカ、お前と一緒にすんな。俺は、お前だからいいんだって」
先輩が不思議な言葉を言った。
「...俺...だからですか?」
先輩は、いつものように勉強のわからない所を教えてくれるように優しい声で
「そう、俺の隣で俺だけを見ている南沢がいいの。 だから、な?」
―?!
持っていた鞄ごと先輩のベッドに押し倒され、すかさず鞄は遠くの方にポイっと投げ捨てられた。
あれ?
あれれ?
「せ、先輩? なんで、俺、押し倒されてるんですか?」
いやいやいや、今の時点で先輩に制服を脱がされている俺は、とりあえず、答えをまった。
「エロ下着...」
あぁ、と俺は納得した。
先輩、俺のために履いてくれるのかぁ。
でも、残念。現物が手元にないんだよなぁ...
「先輩、あのね、下着を今、持ってねーんすよ。」
俺の言葉に、先輩は一瞬、目をぱちくりとさせて、瞬きをした。
長いまつ毛がやけに目立って見えて、ドキッと胸がときめいた。
先輩は、クスッと謎の笑いをして
「あぁ、うん。 お前の履いて欲しいってやつは、また今度な。
今日は、お前な」
「...は?」
先輩は、説明するのが面倒だったんだろう。ベッドの下から片手で持ち上げるのが精いっぱいのスマイルマークの段ボールを出してきた。
「...なんっすか、これ。」
あける気配がないってことは、俺に開けろと言っているようなものだ。
俺は、身体を起こして開けてみた。
「...せん...ぱい...。 これって、俺が先輩に履かせたい奴と一緒じゃないっすかっ!!」
「スゴイだろうっ! これな、この前のセールの時に、兄貴と一緒に頼んだヤツ。
ついでに専用のボトルタイプや俺のサイズにあった奴とかを頼んでるから、お前は、何も心配はいらない。」
「えぇ、先輩もあの時に注文したんすか?! いいなぁ。まとめて買わないと割引とかつけてもらえなかったっすよね、いいなぁ。ボトル?サイズ?...ボトムのサイズはたぶん先輩と同じですけど...」
この時、先輩の言っている言葉をもっと確かめて置けばよかった。
先輩は、俺の勘違いに気付いてたけど、スルーしたまま笑ってた。
「ちなみにだけど、南沢の一番って子の中ではどれ?」
先輩は、究極の選択を俺にさせてきた。
「えっ、俺が選んでいいっすか?」
上がるよねぇ。上がっちゃうよねぇっ!
俺は、さっきまで泣いてたのに、ケロっとした顔で箱の中と先輩の顔を見てテンションをあげていた。
「ふふ、すげーいい顔。 南沢、その顔、誰にも見せるなよ」
先輩がどういう意味で言ってるかわからないが
「大丈夫っ! 先輩の前でしか、こんなにテンションはあがりませんっ。」
(だって、エロ下着があるんだもんっ!)
俺が選んだのは、シンプルかつ、とてもエロイ。語彙力...
ま、いっか。エロイ下着の前では、表現というあいまいな物は無意味だよ。
改めて、俺が選んだのはシンプルかつ、しなやかな身体のラインを邪魔しない控えめなつくり。肌触りのいいように赤ちゃんでも使うことができる特殊な繊維で作られている。このエロ下着。
「せんぱぁいっ! これです、これにしまーすっ!」
「はい、じゃー、着替えてちょーだい」
「ほ、ホワイ...」
緊急事態です、俺、そんなつもりはないって。
慌て捲る俺を先輩は「ハイハイ」と宥めながら、スポポポポーン...と、着ている物を剥ぎ取った。
「...っ!それは、あ~。 あ、そこは...えぇ...」
...皆さん、残念なお知らせです。
俺は、こんなことを望んでないっ! 俺は先輩のエロイ下着を履いたのが見たいのにっ!
「...先輩の意地悪っ! ハレンチっ! エロオヤジっ!」
くっそー、くっそーっ!
俺は、先輩の宥めがあまりにも嬉しすぎて「はい、手をあげてー」って言われたら応じてた俺。全裸じゃんっ!
悔しくて、素直に聞いてしまう従順な俺...バカヤロウ...
先輩は、俺が一生懸命、隠しているっていうのに、嬉しそうに見てる。
「...はぁ、まさか、お前が俺と同じことを考えてるってなぁ...」
先輩は、楽しそうに俺の身体をいつもは気合を入れるために地面に置く指で触れる。
―!
「ン...」
身体が敏感になるから、声が漏れてしまう。
手で押さえたいけど、俺の両手は前と後ろを自己防衛中につき、使用不可。
くっそーっ!
先輩は俺の反応が面白いように、脇腹やへそ、前を抑えている腕の内側とかを執拗に撫でる。
撫でる。撫でる...。
次第に、俺は、頭の中で、微かな危険なにおいを感知した。
先輩は、いつもとは違う顔をしてて、どこか興奮している感じがする。
それって、俺が興奮してきたからそう見えるの?
それとも、本当に先輩、興奮してるの?
もし、この感覚が、くすぐったいって思っているのが...変わってしまったら...。
ぞくっと感じてしまったら...最後だ...と、思った瞬間だった。
ぞくり...。
―!
「ゃぁぁ...ん」
完全に快感に変わった瞬間だった。胸がドキッとなった瞬間、先輩を見た俺は、たくさんの混乱で涙が溢れてた。
「...先輩の意地悪...嫌いになりたい...勝手に触るなぁ...」
一人だけ、先輩にもてあそばれている自分が悔しくて涙が溢れた。でも、先輩が嬉しそうにしているのと、俺の反応を見て興奮している先輩を見たら喜んでいる自分もいた。俺も先輩の事を触って同じようにしてみたいって思った。
堪えきれなかった感情が溢れ、俺は、先輩に顔を見られないように片手だけでなんとか隠せるように縮こまって横に寝転んだ。
うー...全裸で悔しがるなんて...なんて情けない...。
「...ごめん、泣くな。 泣かせるつもりはなかったんだ。 南沢がかわいいから...」
顔を隠す俺に先輩は、安心させるように抱きしめてくれた。
「...な、泣いてなんてないしっ!俺なんて、可愛くなんかないです。 先輩みたいにカッコ良くもないし、ぜんぜんエロイ下着なんか似合わないし…」
俺の言葉に、先輩は
「ふふふ、南沢の基準はエロ下着なんだな。 お前は確かに目立つことはないが、それでも、お前のことが良いってやつはたくさんいるぞ。 お前がいるだけで、ほんわかとするのって、すごくいいことじゃん。 陸上部って、個人競技だけど、ずっと一人だと心って折れるんだよ。 誰かに見てもらって誰かに「お疲れ様」「惜しかったですね」って声をかけてもらえるだけで気持ちが前向きになることだってある。
お前、俺の専属マネだけど、他の奴にもニコニコと、声かけてる時あるじゃん。それがどれだけ、みんなの心を和ませてると思う? 誰でもそうだろうけど、頑張ったあとに難しい顔で声かけられるよりも、笑ってたり、悔しそうな顔を見ると、こっちも気持ちがめげない。 それなのに、エロイことを考えてるんだって知ったら、嬉しいじゃん。」
「...でも、嫌でしょ? 自分が勝手にネタになってるんすよ?」
先輩は、チラッと見た俺に言った。
「好きな子が俺の事を考えて興奮してくれるんだったら、俺は嬉しいよ」
―!
「...好き?」
先輩が、とんでもないことを言ってきた。
「...先輩、俺の事、好きなの?」
俺の疑うような質問に
「あぁ、でも、その前に、南沢に謝っておかなくてはならないことがある。」
先輩は、俺よりもすごかった。
先輩は、さっきの箱とは別のもっと大きい箱をクローゼットの中から出してきて、俺の前で箱をあけて中を見せてきた。水着、浴衣、エプロン、スーツ?ウエディングドレスが入ってた。これまた、どれも俺のサイズに合うようになってるってところも、すごいわ。ドレスなんて、女物の服を着こなすことができないだろうからと、ご丁寧にミニになってし、ガーターまでついてるし。
「...でも、なんで、このドレスの下着はこんなに面積がないんっすか。 零れ落ちてしまうじゃないっすか。毛とか、毛とか毛とか...」
俺が指摘をすると、先輩がニヤリと笑った。
「またまた、南沢、そんなことを言っちゃって。 知ってるよ、お前が全部、除毛してるのを。」
―!!
まぁ、現在進行形で隠してるけど、生えているはずのところが既に生えてない時点で気づきますよね...って、言っても、この服を集めてるっていう時点で、俺が毛を無くしてるって知ってるってことで。
「...いつから...し、知ってたんすか?」
俺、かなり気をつけてたつもりだったんだが...。
「あぁ、それね。 お前が俺をエロイ目で観察しているけど、俺も同じだから。」
はぁぁぁぁぁぁ。
で、観念しなさいと先輩に言われた俺は、先輩に選択を迫られていた。
「この白いボクサータイプのやつと、エプロン。
どっちがいい?」
俺は逃げれないと気づいてるから、せめてもの悪あがきをしてみた。
「先輩が、浴衣をきてくれたら...いいっすよ、エプロン」
間違った...。
絶対に、俺は、選択を間違えた...。
エプロンは着ることができた。ずっと抑えてた手を離すことができるようになったから、俺は気を緩めてたんだけど、
「はぁ...これ。 俺がすげー見たかったやつ。 南沢...もう少しだけ、足を広げて。
で、そのまま、尻を後ろにつき出して。」
先輩は、エプロンをつけた俺に一つのスリッパを出してきた。それは、踵が高くなっているヒールタイプのスリッパでウサギ。履いたら、自然と背伸びしたような感覚になる。慣れないから壁を伝って動いている俺は、先輩の要望に応えるだけで精一杯。
それなのに、先輩は、俺の足元にしゃがみ込み、下から覗くのだ。
...見えるじゃないかっ!
でもね、俺も俺で先輩にきてもらった浴衣でまいってる。だって、先輩の胸元がしゃがんだ時に開けて、乳首が見える。...うん、エロイ。しかも、胡坐でいるからすらりとした足だって丸見えで、あぁ...あの浴衣になりたい...。
先輩も興奮してるんだろうな、チラリと振り返ったら、足の辺りが張ってるし。
って一人で思ってたら先輩が直に触ってきた。
―!
「ン...」
ぞくりと起こる感覚で俺の前はジワリと反応しだす。
...やべ...マジで興奮してきたかも...。
足を広げてる太ももを先輩が触る。
その手つきがいやらしく感じ俺は、いつの間にか震えてながら立っていた。
「...ミナミ、それ、危ないから脱いでいいよ」
先輩は、スリッパを脱ぐように言ってきた。
俺は、熱を持った頭で脱ごうとしたけど、バランスを崩して先輩の方に尻もちをつくような恰好になってしまった。
―!!!
「.....っ!!!!」
―!!!
「あ、、、」
目の前が火花でいっぱいだ…
「...せ...せん...ぱ...い...」
日頃の行いが...全てバレてしまった...。
※説明しようっ!
尻もちをついた瞬間、南沢の秘めた小穴に、彼を抱きとめようとした先輩が動いた瞬間に大公開となったセンパイ。見事にジャストインされました。
簡単に入っちゃうっておかしいですよね。はい、作者も思います。
だから、白状させました。
「...ごめ、ミナミ...まさか...こんなに入るとは...」
先輩は、まさかの事態に驚き南沢を気遣う。
でも、そこで一つの疑問が生まれた。
どうして、こんなにすんなりと入ってしまったのか...。
「...ずびばぜん...。 先輩が、さっき、部屋を出て着替えている間に、箱に入ってたヌルヌルをつかっちゃいましたー。
あと…毎日...自分で...開発してましたぁ...」(自白)
恥ずかしさでいっぱいの南沢が涙混じりで応えた。
だが、彼は気づいていない。
その表情が答えが、先輩の興奮を頂点へと導いてしまったのだ。
「...ごめん、南沢。 俺、がまん...できねぇわ」
「うそっ、先輩待ってっ! あ、動かしたら...やぁ...乳首...触ったら...」
嫌がる南沢だが、自分の乳首に触れる先輩の手を上からやんわりと抑え、まるでもっとしてくれと言うように、手をそこから動かさないようにしている。しかも、熱の塊のようなセンパイを自分の中で感じ取ろうと、呆けた顔で自ら腰を振っているのだ。
「あぁ...中...あっつい...。 ずっと、ずっとズクンってしてたから...嬉しい...」
さっきまでの恥じらう南沢の様子から、快楽に堕ちていく彼を見て、自分の中で眠っていた闇の部分に気付いた先輩がいた。それでも、自分の中でセーブしているつもりだった。
部屋には、パチュンパチュンと音がなり、「アッっ! ひぅ...。うぅぅぅ...」と言葉にならない南沢の喘ぎ声。
「...ど、どうしようぅ...せんぱぁい...」
快楽の中で溶けきったマシュマロのような南沢が先輩に尋ねてきた。
「...なに」
目を合わせた瞬間、南沢がへへへと目がなくなるような笑みで言ったのだ。
「...好き。...せんぱい...すき...エッチな先輩も...すきぃ...」
センパイは、ボウソウシタ。
「...しぇんぱぁい...、出し過ぎ...」
羞恥心よりも快楽を選んだ南沢は、ずっとひた隠ししていた欲望をさらけだした。
攻め立てられた小穴は赤く腫れあがり、泡立ち後の濁り混じりの白濁が塊でこぼれ落ちていく。
そのポタリ...ボタリと落ちる様子は、治まろうとした気分を高める物と変えて行く。
結局、南沢は、部屋で3回、風呂場で2回と先輩に食べられた。
だが、結果として、先輩は気づくのだ。
喰われたのは本当は自分ではないのかと。あまりにも具合のいい南沢の様子といい、待ってましたというような快楽で解き放った本当の彼の姿を見て、自分がそれまで、南沢よりも先手に回ってたと思ってた考えを改めようとしていた。
「...初めてを...先輩に貰ってもらって...俺...幸せです...」
照れながら自分の腕の中で、己の気持ちを伝える南沢に...改めようとした...思考はぷつりと切れた。
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