7、刺激が強すぎると怖いと学んだ俺

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7、刺激が強すぎると怖いと学んだ俺

ドタバタとバカ兄貴に押し付けられた物の開封イベントが終わり、俺たちは自分たちの宿題を片付けていた。 先輩って学校ではコンタクト。家では眼鏡男子だ。 つまり、今、眼鏡なイケメンになっている。 実はね、俺、眼鏡もフェチなんだ。 眼鏡をかけている人は理解できないかもしれないけど、レンズを通して観る世界って、裸眼で見る景色と違うんじゃないかって思うときがある。俺は、眼鏡をかけることに憧れてる。眼鏡に触れる機会がない俺にとって、ある意味、キラキラとして見える時がある。 こうやって、先輩がノートを見ているのも、その先に、文字じゃない何かを見てるのかって思ったら、気になる。それに、エロイ。控えめに言っても、エロイと思う。 これも、人によるけど先輩は眼鏡を中指で押し上げる。その時の仕草がいい。 今、先輩がかけているフレームの色はシルバー。俺としては、ちょっとそれは先輩には地味なんだよね。変装をするなら赤のフレーム。そして、知的に見せたかったら丸みのある黒とかいいと思う。まぁ、先輩がかけてるからエロく見えるんだけどね。 「あぁ...時には、眼鏡の先輩に、迫られたい...」 「...。」 「でも、そんなことを言ったら先輩って、「また、お前そんなことを考えてんのか」っていうし、言わなくても思ってるし。 だから、そんなこと、思ってても言わないようにしてるんだけど...したいなぁ...」 「...ミナミ」 ぼーっとしながら先輩を見てたら、先輩が小さくため息をついて、持っていたシャーペンを置いて俺をみた。 「口から全部、駄々洩れ。」 ―!!!!! 咄嗟に口に手を当ててみるけど、洩れてましたか...。 「ごめん...せん「で、どんな感じで迫ったらいいの?」 ―!! 先輩、エロモードな顔をしてるけど、いつの間に?! しかも、机に手を置いて、既に俺に近寄ってきてんですけど。 「え、迫られるって、えぇぇ」 先輩は、俺が持っていたシャーペンを取り上げ机に置き、そして、背もたれにしていたベッドに俺を抑え付けた。 ぐぇぇぇ、背中... 「先輩、背中が痛いっ!俺、いつも柔軟やってるんじゃないからねっ!」 「じゃ、今度からお前も一緒にするんだな、そしたら、こういう時にも役に立つぞっ!」 エロイことにも!?それは、考えるべきだな。 そんなことを考えている間にも先輩は、俺の両手をひとまとめにして片手で着ているシャツのボタンを外してくる。 しまったっ! 見えてきた首元に先輩が近づいてきて、スンスンって匂いを嗅ぐ。 「...先輩、へんたーい。 匂いなんてなにも...」 「え、お前ってなんかいつも甘い匂いがするんだよな。...なんで?!」 ―!!! 「えぇぇぇ...っと。 なんでかな?ハハハハハ。」 俺のバカ。 もっと、自然体に誤魔化せよな。 先輩は、俺のぎこちない誤魔化しに何かを悟った。 「吐け。」 うぅぅ。 眼鏡男子な先輩に睨まれてる...嬉しい。 でも、そんなことを思ってるってバレたら先輩に嫌われるから正直にばらしておこうかな。 「...はい。 毎朝、ちょっとだけ、自分でエロイことをしたときの奴です」 ...こんなこと、自分の口で説明するって、恥ずかしいじゃん。 俺、ガラにもなく照れて、もじもじしちゃった。 なのに、先輩は「ハ?!」だって。 ワザと?先輩ってもっと話の分かる男だと思ってたんだけど。 「...だから、指入れる時に何かないと痛いんすよ、あそこ。だから、その時に使うヤツの匂いが甘いやつで...」 最後まで言わせないでください...察して。 俺の話を聞いた先輩は、大体の話がつかめたようでため息をついて言った。 「まじで。 お前、そんだけ溜まってんの?!」 ―!? 先輩の言葉に、俺も驚いた。 「え、先輩。溜まりません?」 先輩は、「溜まんない。」って答えた。 ―!! 「ひっどっ! 俺、先輩と一緒に帰って、先輩にバイバイってした後、いっつも寂しくなって...。 寂しいけど...我慢しなくちゃって思ってたりしたのに? 先輩に、「今日は俺んちに泊れよ?」とか、言われるのかなーって思ってたりしてるのに?! 先輩は家で一人ボッチなんだなとか、俺の事、少しは考えてくれてるかなって...先輩の事を考えてたら...」 俺だけが先輩の事を思ってるんだって思ったら、寂しさが襲ってきた。 「...っつ。」 ポロリと涙が零れた。 唇だってプルプル震えてるし、もー、なんなの、これ。 あれ。...俺って、こんなに涙が出る人間だった? 先輩と恋人になったとたん、自分でも感情がコントロールできねんだけど。すげー自分の事が嫌になる。 零れた涙を先輩に見られたくないから、首をすっげー捻って自分の腕で隠した。 先輩はそれを見て、ずっと黙ったまんま。 たぶん、ひいたんだと「今ので、ガチで勃った。...ほれ。」 ―! グイっと先輩が、腰を押し付け俺の横腹はゴリゴリとした感触。 「南沢がそんなに俺の事を思ってくれてるって思ったら、離れるの辛くなるんだけど。我慢しなくていいな」 ―!? 「我慢...してたんすか?」 泣きべそな俺だけど、先輩を見て返事を聞きたかった。 「当たり前だろう、お前の事、すげー大事だからな。 受けるってのは、すげー大変て一応調べた時に書いてあったし、無理はさせられねーなって思った。 でも、まさか、お前が毎日...ねぇ...」 先輩は、身体を弄り、俺の乳首ばっかり触る。 「...もー、俺は何にも出たりしないって。」 跳ねのけたくても跳ねのけれない。しまった...そこ、自分で触ってるから敏感なのだ。下半身をもじもじとさせた俺に気付いた先輩は嬉しそうに手を解放し、ベルトに手をかけてきた。 「先輩っ!?」 先輩は、履いていたズボンを脱がせ、俺の下着の上からクンクンって顔を近づけて匂いを嗅いだのだ。 変態っす、先輩。 ―! その時の俺は、しっかりと見たっ! 先輩のお尻が、突き出すようになっているのを。 あぁぁ、反対側から見たい...。 「お前、別の事を考えてるけど、自分が何されてるか気づいてる?」 ぬっと眼鏡男子な先輩が俺の顔の近くまでやってきて、元に戻った。 あぁ、マジイケメンっす。 ―!! 俺が先輩を見てるのを確かめたら、先輩は笑みを浮かべながら下着の上から舐めた。 ―!!!! 舐めたっ! ―!!!! 俺は、恥ずかしさで限界。 ビジュアルが俺の許容値をはるかに振り切ってるから、直視できない。 くっそー、こんな過激なもんを、大人は知ってるのかっ! いつの間にか両手が自由になっていて、視界を遮ってみたけど、下からは先輩のスンスンって音が聞こえて、頭で妄想が膨らんでくる。 「先輩、ちょっと、無理っ!」 俺の大きな声で、先輩は動きを止めてくれた。 「...いや?」 先輩の声に指の隙間から先輩をみた。残念そうな先輩に、止めた俺も、ちょっと胸がチクり。 だけど、 「いやじゃない、嫌じゃないんすよ。...見た目がエロくて限界...」 俺の抵抗は、先輩の手によってあっさりと壊されてしまったのだ。 「なーに、言ってんの。 既にエロイことしてんのに? 自分で開発しちゃってんのに? ここ。」 ―! 「...あっ。」 ピクっ身体が反応して思わず声が零れた。 先輩は、下着の間から指を入れてピンポイントで突いてきた。 ―! 先輩と目があった。 ...やばい。バレた。 「...お前、また、ここ、自分で準備して来てんの?!なんで、こんなに柔らけーんだよっ!」 「あっ、先輩、指、そんなにヌポってしないでっ! だって、先輩に会うんだよっ!期待しちゃうじゃんっ! …そんなに怒らなくっても...うぅぅぅ...ばかぁ。」 先輩が何で怒ってんのかわかんないけど、俺だけが楽しみで、俺だけが一人空回りしてんだって思ったら、虚しくなった。 それにすぐに気が付く先輩。 「...ちがっ!ったく、いつもは自分勝手なクセになんで、こういう時だけすぐにマイナス思考になるかなぁっ。 ミナミ、いいかっ! 一人でするなとは言わない。」 先輩は俺と目を合わせて語りだした。 あまりにも先輩の目が真剣だったから俺も涙が零れそうだけど見た。 眼鏡のイケメンが俺を見つめてる...マジ幸せ...。 「...お前が俺の事を思ってくれるって言ってくれるのが俺はすげー嬉しい。俺もお前と同じように昨日の晩から楽しみだった。 本当は、この家に連れて帰りたいし、もっとお前とくっつきたい。 わかったかっ。」 「...うん」 俺は先輩の言葉を素直に受け入れた。 「あぁ、でも、準備は絶対にしてくるな」 ―!? 「なんでっ!?」 顔がくっつきそうな距離で俺は先輩に訴えた。 だけど、先輩がとんでもない爆弾を落とした。 「準備は俺の傍で、俺の目の前でしろよな。 俺の楽しみだ」 は?何言ってんの、この人っ! え、あんなことを、あんなもんをしてるところを?先輩に見せるのっ?! 「先輩のへんたーいっ!」 俺は思わず先輩の足をペチペチと叩こうとした。 ガシッと捕まれた俺の両手。 「じゃ、準備ができてんなら、俺がお前に教えてやるよ、ミナミ」 ―!!! 眼鏡をかけていたせいで、先輩の眼光がキラリとし、メラメラと起こるヤル気が俺の目の前に広がった...。 「あぁぁ...っと、止めて...先輩、これ、ブルブルがいやぁ...」 期待はしてたよ、だって先輩の家でお家デートだからね。 バカな兄貴があんなものを頼んでるってわかってたら、俺だって持ってこなかったのに...。 先輩は、「うへへへ、初体験だな」って、ブーンって音がなる物を片手に持って、エロい顔をしてる。そうなると、どうなるかっていう興味の方がわくだろ。 だから、先輩がしてみたいってことを俺はやってみたんだけど、刺激が強すぎた。 冷たいし、中で震えるけど、すごく心の中が寂しいって思った。 身体はピクピクと反応するし、それと反比例してる俺、もー、大混乱。 気持ちがいいけど、嫌だっていう気持ちもあって困る。 先輩は、俺の反応を見ながら、微妙に角度を変えてくるから、そのたびに俺は反応してしまう。 「...これいや...。先輩のがいい...」 刺激の合間に先輩に告げるのがやっとの俺は、手を近づけて抜こうとした。 すでの俺の顔はぐちゃぐちゃ。 涙が出てるし、口を開けたくなるほど、気持ち良すぎる。 俺、初めて知ったよ。 気持ちよすぎるって、怖いんだって。 ヒックヒックと弾ませる俺の音にやっと先輩が気づいたみたい。 ―! 振動が止まる感覚がして、俺は先輩を見た。 上気した顔、目が俺をうつしてた。 「...せんぱい、俺、そんなの嫌だ。 先輩のがいい。 先輩じゃないと、俺...寂しい。ふぇぇ...」 距離を感じてしまうこの感覚を取り除きたかった俺は無意識に手を伸ばしていた。 ギュッと先輩が抱きしめてくれて、ゆっくりと入れられていた物を抜かれた。 耳には先輩の荒い吐息がかかり、それが俺を興奮を高めていく。 俺が泣いてるのに気づかないほど、先輩は興奮したの? 一瞬、そんなことが浮かんだけど、俺のレベルはこれ以上は無理なのだ。 じっと先輩が俺を見てる。 少しだけ悪いなって思っている顔をしてるから、俺はそれだけで許してしまう。 「...入れるけど、いい?」 おでこがくっつきそうな距離。先輩と目が合った俺は、うんと頷いたのだった。 「もー、二度と、あんな卑猥な物は使いませんっ! 即、焼却処分ですっ!」 先輩に身体を拭いて貰いながら俺は、断言してた。 「そうはいっても、お前の兄さんが買った奴だろ? 高かったんじゃねぇの? このまま使った方がいいんじゃね?」 先輩は、気に入ってるのかもしれないって思った。 「...先輩、自分で使ってみようって思ってます?」 「バカ、お前にだよ。 さっきは嫌がってたけど、何回か使ってみたらヨガリまくるかもしれねーじゃん。」 先輩の勝手な暴走に俺は腹が立った。 「いいですよ、先輩が風呂に入ってるときとか、俺はあれで満足してたらいいんでじょっ!で、物足りなくて、また兄貴に言って先輩より大きい...「よし、燃やそうっ!」」 はや。 そうして、兄から渡された物は、先輩の手によって闇に葬られたのだ。 ...と、思っていたのは、俺だけだった。 ずっとずっとあとに部屋の掃除をしてたら出てきて先輩とけんかになったのは、また、別のお話。
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