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「なに僕が居ない間に、二人でラブラブしてんのっ?
嫌がらせに、お前の通帳の番号と暗証番号を読み上げてやる」
といきなり、誠二は盗聴器に向かい、銀行名と支店名、そして、数字をつらつらと言い始めた。
「お前っ。
通帳の番号もだが、暗証番号、何処から手に入れたーっ」
と叫んだ准が誠二の肩をつかんで、盗聴器から離れさせようとする。
「いや……、だからもう外したらいいんじゃないですかね? 盗聴器」
だがまあ、盗聴器のおかげで、楽しく一日を過ごせた。
掃除は進まなかったが……。
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