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深夜の高速。
応援演説に来てくれた幹事長の泊まるホテルに車を走らせる。
セクハラされようが、飲み会で足の匂い嗅がれようが、出世してみせる。
てっぺんとったる。
隣接県のホテルに部屋をとっている。
集合がかかる。
下の部屋をフェイクで抑えてくれている。
帽子を被り、伊達メガネをかけ、オレンジのダウンコートを脱ぐ。
スイートルームに向かう。
「最後のお願いに参りました。抱いてください」
言わされる言葉。
「いい選挙カーにいいウグイス嬢を手配していただき、ありがとうございます。選挙予算、多めにいただき、ありがとうございます」
抱きしめられて、部屋に招き入れられた。
膝から足の指までしゃぶられた。
「あぁ・・気持ちいい・・・幹事長・・」思わず声に出る。
カリスマ幹事長にしゃぶるとこもうない位、しゃぶられた。
「あ、いきそう、、幹事長の、おちん・ち・・でいっちゃ・よぉ」
これも言わされてる言葉。
お互い同時に果てた。
ピロートークで情報を仕入れる。
自分の事も聞いてみる。
「スキャンダルで嫌いになりました?」
人生、好事魔多し。先月、宴会で飲みすぎてセクハラされた記事が出た。
「余計好きになったよ」
「ありがとうございます」
応援疲れもあってすぐに眠りに落ちた幹事長。
心臓に毛が生えてる私。
魑魅魍魎の世界
生き馬の目を抜く世界。
性欲の強すぎるおじ様達。
議員になってからモテキが訪れた。
抱かれることに抵抗はなくなった。
環境の変化に適応するため、
金バッジを守るため、生き残るためにツンデレ化した。
結果、横で寝る幹事長。
精力剤が切れた一物が見えた。
政界はキツネとタヌキの化かし合い。
「こんなちっさいチンコの人に偉そうに言われとったんか」
と一瞬思った。
疲れてそのまま眠りに落ちた。
夜が明けた。
朝の光がまぶしい。先にホテルをチェックアウトする。
「来月の予定決めとこか」
スケジュールを確認する。
「その日、いけんことはないですけど、その日は子供の誕生日・・」
「あ、それはあかん。一緒におったらな。違う日にしよう」
そういうとこに意外と惚れてしまうのかも知れない。
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