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玄関
補給機よし、工具箱よし、塗装スプレーよし、ハンカチよし…リュックに次々と持ち物を詰めて、キッチンやメンテナンスルームを確認したら、さあ準備万端。家の玄関まで軽い足取りで向かった。…だが、まだメイは準備できていないみたいだ。仕方ない、メイは人間だから私より準備がもっとかかるのだ。着替えとか、身だしなみとか。まだかまだかと待っていると、漸く着替えたメイが廊下の向こうから現れた。
「あ、メイ!早く行こうよ!私、待ちくたびれたよー。」
「はいはい。というか、アヴリルの気が早すぎるんだよ…。」
メイはそう言って、いつも通り苦笑いした。だって、親友と行くお出掛けは私の一番の楽しみなんだから仕方ない。そろそろメイにもそれをわかってほしいな。まあでも、いつものことなのでサッと流して意気揚々と外へ出た。
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