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「XとYが連番なの気になりません?」
「それ私も思ってた」
最終試練の内容が発表されてから、すでに30分ほどが経過。
僕たちはお互いに意見を言い合いながら、暗号の解読を目指していた。
「・・・あっ、もしかしてアルファベット順か?」
新谷の呟きを受けて、僕と古川が指を折る。
「A,B,C,D・・・・X,Y!ほんとだ、合ってますよ!」
「OとLもぴったりだわ」
「ビンゴやな!ということは、数式に当てはめると・・・」
A(H + K + T)+= E + I * K
「こうやな」
「少し見えてきましたね」
「やな」
ここにきて大きな進展が見えたことで、削がれつつあったやる気が満ちてくる。
「試しに展開してみましょうか」
AH + AK + AT += E + IK
「なんか違和感やな」
「これ、母音と子音が逆じゃない」
古川のアドバイス通りに、順序を入れ替えてみる。
HA + KA + TA += E + KI
HAKATAEKI
「「「博多駅!!!」」」
3人の息の揃った声が、新谷の部屋に響いた。
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