光を求めて

時代の潮流

　そんなある日の事だ。何気なしにネットニュースを覗いていたら、ネット小説にも動画と同じように「利益が受け取れる」ような時代の流れが押し寄せてきたのである。
　幸運な事に、それは僕がネット小説を投稿しているサイトの話でもあった。

「ネット作家の皆様にも動画投稿者と同じような利益を受け取られるようになりました。これまでは書籍化されるまで作家に利益はもたらされませんでしたが、これからは作家の皆様も読まれた回数に応じて金銭を得られるようになりました」との売り文句だ。

　僕は金の為に小説を書いているのではないが、かろうじて小説で生計を立てている小説家の端くれなので少しでも小銭が入るに越した事はない。
　僕の利用する小説サイトでは、大なり小なり小説大賞が開催されている。僕も少ないながらも賞を戴き賞金を得て、作家としての収入に助力していた。

　この件に関して、同じサイトを利用する知り合いはどう思っているのか、機会があったのでその話題に触れてみた。