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「頼人、本当なの⁉」
同様しまくりで、声が震えた。
まさか、彼に子供がいたなんて。
「誤解するな、ユキ‼この子は、るあ。前に双子の兄がいる話しをしたと思うが、理人兄の一人娘。熱が出て保育園に迎えに行ってきたんだ。親が迎えに来るまで預かる事にしたんだ」
頼人があたふたして、身ぶり手振り、懸命に弁解してた。
普段は、むすっとしてる彼の、そのあわってぷりは何とも滑稽で。
「そうなんだ。なら、良かった。てっきり、頼人の子かと思ったから」
「そんな訳ないだろう」
頼人、苦笑いしてた。
「でも、待って‼三才っていったら・・・」
「理人兄、高校を卒業してすぐ結婚したんだ。三ヶ月後には父親になってた」
「そうなんだ」
しゃがみこんで、るあちゃんの顔を覗き込んだ。
かなり、ぶすくってる。当然ながら、目も合わせてくれない。
「るあ、彼はね・・・」
「頼お兄ちゃんは、るーちゃんと結婚すんでしょ‼」
「それは、その・・・」
「嘘つきは、泥棒さんだってママが‼」
頼人、顔を真っ赤になって、タジタジになっていた。恐るべし三才児。容赦ないツッコミに、流石の頼人もお手上げの様だった。
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