HALLOWEENからはじまるほんとの恋

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毎日、彼と一緒に寝てるベットは、ただ今、るあちゃんが占領中。 床の上にぺたんと座り、頬杖をついて、そのあどけない寝顔を眺めていた。 神様は、何故、稀有なこの体を授けてくだったのだろうか。 男でもない、女でもない中途半端な体を。 頬擦りしたくなるくらい、柔らかな頬っぺた。 バンザイの格好で、ぐーに握った手を上にあげ、大の字で寝てる姿がなんとも愛らしい。 頼人との子供ーー欲しいな・・・ そんな事を考えてたら、後ろから抱き締められた。 「まだ怒ってる・・・よな?ごめんな」 そういえば、喧嘩の真っ最中だったんだ。 だって僕だけがのけ者扱いなんだもの。 るあちゃんでさえ、みおっていう子の事を知ってるのに、のらりくらりと煮えきれない彼の態度に、堪忍袋の緒が切れた。 「俺、バカが付くくらいブラコンなんだ。未央は、末の弟でーー血は繋がっていないけど・・・佳兄と、もう一人の弟の篤人と結婚して、インド洋に浮かぶガーランドっていう国で暮らしているんだ。離れている分、未央が心配で堪らないんだ」 「ちょっと待って‼結婚って⁉あれ、弟だよね?」 頭の中が混乱して、彼の話しが上手く飲み込めない。 「未央は、ユキと同じ両性なんだ。ガーランドは、一夫多妻制で、同性同士の結婚も容認されている。話せば長くなるけど」 「両性って・・・」 僕と同じなの? そんな、まさか・・・ 「ねぇ、頼人」 「ん⁉」 項を彼の鼻息が擽る。 大好きな彼の重み。匂い。温もり。 その総てが愛おしい。
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