すれた女神

2/3
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
また誰か来たわ。今日もたくさん来るわね……。 ボチャン……!……斧よ!久しぶりに斧が投げ入れられたわ!私も気合を入れないと! 「あなたが落としたのはこの金の斧ですか?」 「いいえ、私が求めているのは金の髪に金の瞳の美しいあなたです!僕と結婚してください!!」 「……いいわよ? ただしイケメンに限る(キリッ)!!」 あら、何も言わずにスゴスゴと帰って行ったわ。ヘタレね。って今日は特に人が来るわね。あら?何も持っていないから旅人かしら? 特に気にもせずにいたら、コイツ泉に入ろうとして来たわ! 「ちょっとアンタ!なんなのよ!?不法侵入よ!?」 「うるせえ!この泉に金が沈んでるんだろ!?よこせ!!」 私と素行の悪そうなソイツは揉み合いになったの。ギャーギャーと泉のほとりで騒いでいたら、いつの間にかもう一人そこにいたの。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!