出会い

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佑は実の母親からイジメられていた。 かつての私がそうだったように。 あの日いつものように公営団地の公園に行っても、佑はいなかった。 佑が住んでいた団地にも遊びに行ってみたけれど、何度か訪ねているうちに 「あー…そこはもう誰も住んでいないよ」と隣の部屋の人が声をかけてくれた。 わたしと佑の思い出はそこで、止まっていた。 いまそんな(たすく)がいま目の前にいる。それは何とも不思議な気持ちだった。
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