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「佑…、私ね
高校3年の辛かった時期、佑の雨だれのプレリュードをたまたま聴いたんだ。
そのときの優しい音色に、正直すごく癒された。佑があのタスクなら、どれだけ良いだろう…と思ったよ。また再会できて嬉しい。」
そう言って佑の方を見上げると、顔が耳まで真っ赤になっていた。
「…っ、お前なぁ不意打ちでそういうこと言うなよ!俺は別に特別なことはしてねぇよ!」
となぜか怒られて、頭をぐしゃぐしゃにされた。私の背よりもきっと10センチ以上高い。
あの頃の、か細い佑はどこにもいなかった。
「まぁお互い同じキャンパスにいる事が分かったんだから、また連絡取り合おうぜ」と
ライン交換をして、私達は別れた。
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