第20話 信じるもの

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朝食後、雷夏の送迎のためお屋敷に向かう 制服姿の雷夏がいた。「先輩方、おはようございます!」 「おはよう。」 「あれ、水無先輩は?…」 ここで、拐われたことを言うのはまずい。 「水無は、急用ができて学園に戻った。」 「え!?そうなんですか?…一人足りなくなりますね…」 「夕方までに補充の人が来る。それまでは俺たちが守るから。」 「また、こないだみたいに… なったら?」 「こないだのは、いきなりだったからで本当なら、かなり強いんだぜ!」とレオンが明るく言う。「そうなんですね…驚いちゃいました。 」と話していると「そろそろ学校に行く、時間です」 春樹から声がかかる。「それじゃあ、行こうか。」 送迎後は、学校周辺で待機。昼食。「補充の人って誰が来るんだ?」と、レオンが聞いてくる 「さぁ?向こうの先生方が決めるんだとは思うけど…」と、いい。食べ終わらす。 交代で回りを見ながら三時間。夕方近く。 制服姿の生徒が出てきた。雷夏を待つのに正門近くに移動する。ヒソヒソ「あの人達って?」 「雷夏ちゃんのSP さん。」 「SP って初めて見た~!」 視線がこっちに来ている。…まぁ、浮いてるだろうな 「先輩方、お待たせしました~」 「それじゃ、行こう。」変わらず前と後ろに別れて移動すし、迎えの車に全員乗る。 お屋敷に着く。降りると女の子が待っていた 「お疲れ様ー!晴斗くーん!」 「九重?」 クラスメートの九重忍  魔装師のいるこの世界では珍しいくの一の末裔。武器はクナイ。鎖鎌。暗器は 小太刀などを使う。 闇に紛れる黒衣服を着て、密偵などをこなす仕事ぶりから「黒風の忍」と言われている 「選ばれたのって忍なんだね!」 「そーなの木葉!」と黒髪のポニーテールに首もとに長めのスカーフに紺のスーツ 手元には大きなバックがある。性格は明るい 分け隔てなく接している人柄で人気
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