第20話 信じるもの

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バキンッ!「き、きゃあああ!」 なにかが割れる音と悲鳴が聞こえた 上を見上げると「兄様!?それに、雷夏さん!?」 兄様は落下する雷夏さんを助けようとしている。その後ろからあの時の女がいた。観覧車のドアの大きな破片が地上に落下する。そこに家族連れが 「凉霜くん、援護してください。あのドアの破片を私が斬ります。」 「わかった!」 魔力で炎の翼を作り、ダンッと飛ぶ。 「そこの家族連れの皆さん!逃げてください!」  危険を知らせた直後落ちてくる破片に気づいた家族連れが逃げるが ドタッと足がもつれて倒れた女の子 「唯!」 「お兄ちゃん!」女の子の兄が妹を起こそうとしている。  二本の剣を出す、「火ノ森流、呉の型 業炎氷斬り!」 ザンッ!ザシュ! 十字に破片を切り刻む。その残ってる大きな欠片を凉霜が撃つ。「氷魔法。フローズン・クラッシュ!」 バンッ!バンッ! 破片を凍らした。直後に粉々になった タンッと春樹が降り、二人の子供を抱え、親元に引き渡す。「唯!直也…よかった。 ありがとうございます!」 「息子と娘を助けてくれてありがとうございました!」 「いえ、人々を守るのが仕事、ですから。 急いでますので気を付けてお帰りください。」 「「お姉ちゃんありがとう!」」 ペコッとして、兄様のところへとすぐに飛び立つ!ズキンッ…「ぐっ…また、だ。」 頭が痛い… 「もう少しなのに…後ろに敵が…」 「に、 兄様!雷夏さんを!後ろは私が!」 春樹が近くまで来ていた。「頼む!あの女のナイフに気を付けろ」 「わかりました。」 後ろの敵を春樹に任せる。表情が苦しそうだった…「とどめよ。」 後ろから止めを差そうとナイフを持ち替える 「邪魔は、させません!」ギンッ!と剣で動きを封じる。 「雷夏!」 ガシッ!と腕を掴み、抱き寄せる。「は…晴斗先輩…」 「捕まって。」 「は、はい」 お姫様抱っこをしてゆっくりと地面に下ろす。 「晴斗!」 「黒羽!雷夏をここで守っててくれ、俺は春樹の加勢に行く!」  近くにいた黒羽に声をかける 「任せて。」 翼を作り、再び飛ぶ。 「春樹、待ってろ。」 「ぁぁぁ!!」春樹の声、 片本の剣をしまい、頭を抑え始めた春樹 フラフラと飛行始める 「!まさか…」 さっき、ドアの破片の落下を防ごうとした時。兄妹を見たから… 急がないと!
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