3799人が本棚に入れています
本棚に追加
/430ページ
「よく考えたら、今まで通報されなかったのが不思議だよな」
「みんな驚いて走り去って、そのままでしたからね」
などと話しながら、三人は派出所に向かっていた。
すると、途中通った呑み屋付近で、綾太と中原に出会ってしまう。
「なにしてんだ、お前ら、デートかっ」
と言う綾太に、中原が、
「三人でデートしないでしょう」
と言って、
「もうひとり何処に居るんだっ」
と揉め始める。
そうか、綾太は、泰親さん、猫にならないと見えないんだよな。
まあ、猫になったら、迷惑なほど、綾太に溺愛されるんで。
泰親さん、今は猫にならないだろうけど……。
「何処にいるんだっ、もうひとりっ。
お前たちがデート中でないという証拠を出せっ」
と騒ぐ綾太が付いてきたので、お目付役の中原も溜息をつきながら、派出所まで付いてきた。
最初のコメントを投稿しよう!