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まあ、そのうち、招待したら、すぐにバレるが。
「今度、遊びに行かせてね。
いいなあ、一軒家かあ」
「あ、うん」
と曖昧に返事をしたあとで、気づく。
「いやでもさ。
ひとりで住んでるんじゃないんだよ」
「え? 一軒家なんでしょ?」
「大きな一軒家なんで、半分に分けてあるの。
半分は違う人が住んでるんだ」
「ええっ?
なにそれ、大丈夫なのっ?」
「うん。
鍵がついてるから、隣との境に」
「そうなんだー。
で、隣の人、どんな人?」
少し先に、灯りのついたスナックの看板がある。
その側のポリバケツの上にふさふさの猫が寝ているのを見ながら、のどかは言った。
「知らない。
見たことないから。
一応、引っ越し蕎麦は玄関に置いておいたんだけどね」
道の駅とかで売ってるような乾燥したダシ付きのやつだが。
「どんな人なのか、大家さんも知らないみたいだし」
「……なんで大家さんが知らないのよ」
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