あやしい古民家を手に入れました

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「不動産屋には話を通しておく」 と言われ、次の日、会社で、鍵と住所を渡された。  だから、正確には借りたわけではなく、人の入っていない半分のスペースを持ち主である貴弘が使う、という形になるわけなのだが。  相応の家賃は払うつもりだった。  一緒に引っ越しの下見に行って、その家を見た貴弘は、 「……これで一万円とか、ぼったくりだろう。  二千円くらいでいいんじゃないか? 家賃」 と言っていたが――。
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