6535人が本棚に入れています
本棚に追加
ウソ………噛みつかれてる?
「痛い……ですっ」
抗議の声をあげた私に『さっきの仕返し』と、上目遣いに眉を吊り上げる課長。
その顔がまるでいたずらっ子みたいで、なにも言えなくなった。
心を掴まれそうで顔を反らしたのを、彼は怒りだと勘違いしたのか、
「すみません、傷つけない約束でしたね」
言いながら、先ほど歯を立てた鎖骨に舌を這わせはじめた。
穏やかな舌遣いに、痛みが引いて甘い疼きが湧き上がってくる。
そんな恥ずかしい体の変化を、乱れた吐息が臆面もなく伝えてしまう。
必死にすがりついていた指が、優しく解かれた。
「ひやっ……んっ!」
突然の強い刺激に体が跳ねあがる。
課長の指が、下着を押し上げて胸の先端を引っ掻いたのだ。
鎖骨に這わされていた舌がツウ――と駆け下りて、反対側の突起を捕らえた。
「や……やっ……ん」
触れるか触れないか……微妙な加減で、ゆるゆると。
指と舌が同じリズムを刻みながら先端を弄ぶ。
最初のコメントを投稿しよう!