6535人が本棚に入れています
本棚に追加
触れられた場所からむず痒いような痺れが広がり、自然と息が荒くなった。
熱い……体の芯から生まれた熱が、出口を求めて渦巻いている。
静かな部屋に、私の吐き出す泣き声みたいな呼吸が響く。
どうして？
私はなにを求めて、こんなに淫らな息を吐き出しているんだろう。
男の目に、下着姿すら晒したことがないのに。
始めて知った疼きと恥ずかしさに、どうにかなってしまいそうだった。
苦しくて、切なくて、なのに甘くて……
「もっ……それっ、やあっ！」
じれったいほど緩やかな動きは、意地悪に欲望だけを煽りつづけ……
「辛そうですね……物足りないですか」
不意に与えられた強い刺激に、震えるほどの喜びを感じてしまう。
「あっ、やっ……かちょ……」
だけどそれは一瞬だけで、欲しかった刺激は、すぐに遠ざかる。
「やあっ、なんでっ」
また、優しく触れられるだけの刺激に戻って……
かと思うと、気紛れに先端を指で強く弾かれたり。
最初のコメントを投稿しよう！