6446人が本棚に入れています
本棚に追加
/529ページ
「ああっ、もっ……やあっ!」
超能力でもあるのだろうか。
私が一番感じる触れ方を熟知した指と舌に、痛いほど敏感になった蕾を、執拗にもてあそばれる。
最短距離で、高みに押し上げられる。
何度も、何度も……気が狂いそうなくらい。
体も頭の中もドロドロに溶け切って、与えられる快感を甘受するだけで精一杯だった。
思考能力を奪われていたせいで、
「これだけ濡れていれば、大丈夫だと思うのですが……痛かったら教えてくださいね」
そう言われても、これから何が行われるのか、考える余裕なんてなかった。
「――――!?」
声も出なかった。
ツプリ――と、体の中に彼の指が入ってくる。
経験したことのない違和感に、息を吸ったまま体が硬直した。
「力、抜いて」
そんなの無理だ――
中を探るように動く指の動きに合わせて、少しずつ……
けれども確実に、甘い切なさが生まれる。
最初のコメントを投稿しよう!