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脳が揺れた気がした。
体が熱くなってリトル颯介君が鎌首をもたげる。
なんなんだ……この女は。
僕はいったい何に対して、飜弄されているんだ。
数時間前に抱いたリカコの方が、どう考えても性的魅力に溢れているではないか……
「ん……お、みず」
彼女が顎を持ち上げて、金魚のように口を開いた。
こ……これは、仕方がない。
僕にいかがわしい気持ちなど、微塵もない。
そう、微塵もだ。
あくまでも、人助けなのだから……
グラスの中身を口に含んで、彼女に顔を寄せた。
軽く開かれた唇に、そっとお茶を流し込む。
なんの抵抗もなく、僕の口づけを受け入れた彼女の喉が動き、コクン――と、音をたてて呑み下された。
瞬間。
身体中の毛穴が開くような、経験したことのない快感が駆け巡る。
射精の瞬間にも勝るとも劣らない高揚感。
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