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わたしのお母さん
朝起きるととてもよい匂いがする。お母さんがキッチンで料理をしているのだろう。幸せな香りが部屋中に充満しているのだろうと思われるかもしれないが……。
少しだけ違うのです。
わたしはこの春、高校二年生になった。竹本うさ子十六才。名前からしてどうしてうさ子なんだよと思ってしまう。
高校は電車通学。学校はまあまあ楽しくて、特に不満もない。時々友達と喧嘩をすることもあるが、なんとか上手くやっていけているのかなと思っている。
ごく平凡な普通の高校生なんだけど。
家のお母さんが……。
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