わたしのお母さん

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わたしは階段を下りて食卓に着き、「お母さん、おはよう」と挨拶をするとお母さんは、 「うさ子ちゃん~おはよう~」 朝からお母さんの甘ったるい声がお出迎え。 これの何がいけないのかというと、 「見て、見て~うさ子ちゃん~」 「なあに?」 わたしは嫌々答える。 「ほら見てごらん、うさ子ちゃんの大好物のオムライスよ」 お母さんは、わたしの嫌そうな顔なんてまるでお構いなしに嬉しそうな笑顔を浮かべて、オムライスを見せた。 机の上に置かれたオムライスは、真っ赤なケチャップで、うさぎの絵が描かれていたのだ。 お母さんは、「可愛いでしょ。上手に出来たでしょ」なんて、まるで自分がうさぎかのようにぴょんぴょん跳ねている。 お母さん、わたしはもう子供じゃないのよ。
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