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「お母さん、この巻き寿司可愛いね。見てみて、海ちん、これこれ海ちんとわたしの顔になっているみたいだよ」
わたしは、笑顔を作り言った。
巻き寿司は、可愛らしくわたしと海ちんの似顔絵がほどこされて巻かれていた。可愛いけれど、正直可愛すぎて本当は少し引いた。
「本当だね。うさちゃん、可愛いよこれ~もりりんさんは凄いね」
海ちんのその声にお母さんは、
「キャ~嬉しい~海子ちゃん~可愛い可愛い本当に~それに、もりりんって呼んでくれた~、うさちゃんもわたしの料理を久々に褒めてくれたわね。もりりんは幸せ~」
なんて言って跳び跳ねている。
わたしは余計な事を言ってしまったと後悔したけれど、後の祭りだ。
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