海ちんとお母さんとクッキー

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お母さんはウキウキと嬉しそうに巻き寿司についての説明をはじめた。 「これが、うさ子ちゃんでしょ、こっちがね、海子ちゃんなの~似ているでしょ」 なんて、机の上に置かれた、可愛らしい花柄のお皿に並べられた巻き寿司を指差して得意げだ。 そんなお母さんの話をわたしと海子ちゃんは、うんうんと頷きながら聞いた。 「でね、でね、これはね、キャラクターのリラックマなのよ、リラックマに見えるよね? それで、これがペンギンよ~」 次々と説明を続けるお母さん。余計な事を言ってしまったものだとわたしは後悔する。
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