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お昼の時間がやって来た。
今日も海ちんと机をくっつけて、お弁当を食べる。
うさぎさんの巾着袋からうさぎさんのお弁当箱を取り出して、机の上に置く。
そして、いつものように、お弁当箱の蓋を開けようとしたところで、
「海ちん、今日だけお弁当交換っこしない?」と気がつくとわたしの口が勝手に動いていた。
「え? 交換っこ?」
海ちんは、少し戸惑った表情になりながら言った。
「うん、なんだか面白そうじゃない」
「うん、じゃあ、交換っこしようか」
そう言って海ちんは、わたしに自分のお弁当箱を差し出した。
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