海ちん

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海ちんの家は、これといって特徴のない普通の一軒家だった。 「おじゃましま~す」とわたしは靴を揃えて家の中に入った。 海ちんの言う通り海ちんのお母さんは不在のようで、家の中はシーンと静まりかえっていた。 「海ちん、これ、うちのお母さんから。アップルパイだって」 わたしは、海ちんにアップルパイの入った袋を渡した。 「わ~い、嬉しい~、もりりんのアップルパイだ~」 海ちんは、わたしの想像どおり喜んだ。
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