キラキラネーム

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 俺はその後大学を卒業すると、何の因果か大手銀行に就職し、渉外担当に配属された。  営業先のお客さん達には名前をネタにすぐ覚えられ、可愛がられ、おかげで成績も上々で、数字を取る度に仲間内では「羽田バンク、羽田バンク」と崇められた。お給料も、今のところ充分な金額をもらい続けている。  だから俺は、父親に頭が上がらないのだ。  金色の貯金箱は、今も順調に重量を増やし続けている。 〈終〉
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