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昨日から少し背伸びした
今日には既に明日を見る
月と陽のすれ違いは日々
慰める星々の巡りは日常
経て流れる感情に慣れて
消えて灯る理想に揺れて
まるで価値のない眼前に
意味あるものを映し出す
舞い上がり落ちるのは埃
肌まで浸透する雨の音に
彼方の空の機嫌を窺って
逃げ場もないこの現実に
役目を終えた傘を捨てた
悲しみとは沈む心の連鎖
痛みは命を守る為の戒め
裏ぶれて澱む今を流して
煤けたこの想いを濯いで
光なき世界を仰いでいる
標なき未来を進んでいく
瞼を叩く音が消えるまで
固く強くその瞳を閉じて
ただ冷たさに慣れていく
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