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泥濘の足下を見つめ
遥かな追憶を見やる
佇み呑まれ伝わる光景
靄は頬を濡らしていく
別れた足跡を滲ませる
霞む稜線は未だ彼方
蟠る面影は既に茫洋
触れてそうして温かい
願うだけでは届かない
重ねたそれを愛と呼ぶ
飾る想いに意味はない
いま一度立ちつくす
もう一度立ちもどる
それは迷いではない
延々の轍を振り返る
そこに後悔などない
刻まれた軌跡を辿る
心の輪郭をなぞる旅
新たな道を描くために
続く未来を望むために
貴方に許された夢の間
瞬きを連ねた永遠の刻
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