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鼓膜に触れる葉擦れの吐息
三更に揺れる感性の微睡み
心音は風鳴りに競り負けて
意識の常闇に消えた言の葉
体温は指先から薄れていく
思考は奥底から燃えていく
純粋な本能とは有限の迸り
空間の咆哮とは抑圧の果て
傲らずに叫べ命枯れるまで
飾らずに唄え心涸れるまで
秒針を燃やすくらい鮮烈な
夜空を焦がすほどに凄絶な
想いを黎明へと捧げていく
視界に触れる常夜灯の囁き
後悔に揺れる感覚の微睡み
瞼を閉じられず落ちる様に
昨日から明日へと渡る様に
今日がこの瞬きに眠りゆく
溢れた現在に気付く夜明け
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