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頬に射す陽を掌で遠ざけて
傍らの緩やかな時に浸る
柔らかな風は梢を揺らして
微睡みを誘う平穏を知る
奏でるのは音のない呼吸
深く浸透する静寂の調べ
訪れるのは漠然とした無
瞬く事のない心に触れる
影を煌めかせる木漏れ日に
傍らの思い出を見つめる
柔らかな風は光を揺らして
夢に浸る私を呼び覚ます
翳す掌よりもっと熱い
あの日よりずっと透明な
その雫の跡だけ頬に残して
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