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「お前らにやられて死ぬくらいなら、自分で死んだ方がマシだ!」
そうトウゴは叫ぶと海賊が剣を振りかざしたのと同時に、意を決して荒れ狂う海へと自ら飛び込んだ。
「トウゴ様?!」
海軍の船で海賊に応戦していた海兵隊員が大声で叫んだが、その声はトウゴには届かなかった。
泳ぎは得意なトウゴだが、腕を怪我し荒れ狂う海では思うように動く事は出来ない。
波間を浮かんでは沈みを繰り返し、やがて姿が見えなくなった。
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