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マアヤとナツメが去った部屋でトウゴは仰向けに寝ながら天井を見つめていた。
(そういえば城では俺が居なくなって、慌てふためいているんだろうか。死んだ事になっているのなら、このまま正体を伏せたままの方がいいんだろうか。)
怪我はしているが、ご飯も食べて落ち着いて自分の状況を考えられるようになってきたトウゴは色々と頭の中で考えを巡らせる。
何が一番の策かはまだわからないが、ただひとつ言える事は、今すぐに城には戻りたくないという事だった。
どうしたらいいのか考えているうちに眠気が襲ってきて、トウゴはそのまま眠りに落ちた。
そして思ったよりも早く事態は動き始めた。
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