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天vs悪 戦争
ピピピピッ、ピピピピッ
「ん~~~。」
スマホのタイマーで目が覚めた。え~と、今の時間は…8時か。
ん?8時?再びスマホの時計を見る。目を擦っても、顔を洗っても、どうみても8時なのだ。
あれ?これやばくね。えーと、確かいつも登校する時間は7時30分…。
あ、やばいわ。
ズダダダダダタ!ゴテッ!
急ぎすぎて転けた。昨日と一緒じゃないか!慌てて学校に電話する。
「プルルルル…プルルルル…ガチャ はいもしもし」
自動音声だ。あれ?なぜ自動音声?
「今日は祝日であるため…」
え?今なんて?今日祝日なの?スマホのカレンダーを見ると、今日の欄に『ファビナス誕生記念日』と書いている。
なんだ今日祝日なんだ。私、馬鹿なのか。起きて滅茶苦茶焦ってた私を殴りたい。
ピンポーン…
インターホンが鳴った。私の家のインターホンを鳴らす人なんていたかな。
「リノワ~。いるんですか~?」
え?れれれ、儷留さん?こんな声を発せられるのは儷留さんしかいないよね?
「あ、えーと、儷留さん?」
「あら、やっぱりリノワいたのね。」
「それで何か用ですか?」
「え?今日学校ですわよ?」
「はへ?」
思いにもよらない言葉が聞こえた。
「え、だって今、8時ですよね?後、今日は祝日じゃ…」
「何言ってるの。今は夜の8時だし、今日は平日よ。」
はい?今なんて?スマホを見直すと、8時ではなく、20時となっている。そして、カレンダーを見直すと、一ヶ月前のものを見ていた。
うん?じゃあ私、どれだけ寝てんだよ。
「あの、リノワ、今日は何の日か知ってるの?」
「え?普通の日じゃ…」
「何言ってるの。ふふふ、今日は昼夜転記念日っていう、昼と夜が反転する日よ。」
そういえばカレンダーにもそう書いている。てことは、天悪大戦争が始まる。そういうことだ。
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