脱がせたい。後編

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『……外すと、もっとエロいことしたくなりますが、いいんですか?』 会社でのセリフが頭をよぎった。 ヤ、ヤバい……メガネを取ると、仁王寺のリミッターが解除されてしまう……。 「……好きですよ、瑞樹 春先輩」 ……ズルい。ここで、そんなセリフを吐くなんて。まして、フルネームで俺を呼んじゃうとか……。 なんだかもう逃げ場どころか男麗しい色気に当てられっぱなしで、まるで自分はヒロインにでもなったような気分すら感じて、 「……俺も、」 唾をごくっと呑み込んで、 「………………好きだ」 もうそう言うしかないような思いで、告白をした。 「……俺の名前も、呼んでくださいよ……」 いつもは涼しげに取りすました目元をうっすら赤らめて、ちょっと拗ねたような表情をするのに、思わずドキリとして、 「…………司」 呼びかけると、 「……あっ、イきそう……っ」 ブルリと仁王寺の兜が震えて、こする速度が早まった。 「あっ……俺も、イッ……く!」 伝わる快感につられるように声を上げて、ほとんど二人同時に達した。
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