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『……外すと、もっとエロいことしたくなりますが、いいんですか?』
会社でのセリフが頭をよぎった。
ヤ、ヤバい……メガネを取ると、仁王寺のリミッターが解除されてしまう……。
「……好きですよ、瑞樹 春先輩」
……ズルい。ここで、そんなセリフを吐くなんて。まして、フルネームで俺を呼んじゃうとか……。
なんだかもう逃げ場どころか男麗しい色気に当てられっぱなしで、まるで自分はヒロインにでもなったような気分すら感じて、
「……俺も、」
唾をごくっと呑み込んで、
「………………好きだ」
もうそう言うしかないような思いで、告白をした。
「……俺の名前も、呼んでくださいよ……」
いつもは涼しげに取りすました目元をうっすら赤らめて、ちょっと拗ねたような表情をするのに、思わずドキリとして、
「…………司」
呼びかけると、
「……あっ、イきそう……っ」
ブルリと仁王寺の兜が震えて、こする速度が早まった。
「あっ……俺も、イッ……く!」
伝わる快感につられるように声を上げて、ほとんど二人同時に達した。
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