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少女の住む一軒家へと送り届け、少女に「じゃっ、またな?」と言うと「うん♪今日はボーリングで憂鬱だったけれど、君と海を見られて幸せだったよ♪ありがとうねん♪」と言い微笑んだ。 伊織が「そう言えば名前を聞いてなかったんだけど、名前は?俺は目黒伊織。」と言うと「あれ?名前言ってなかった?ふう…石川風(いしかわふう)だよ♪風って書いて、ふうって読むの♪」と言うと、伊織に抱きついた。 伊織は周囲を見渡し、またしても少し強引にキスをし帰っていった。 風はドキドキしながら部屋に入って、キスをした唇をなぞっていると「風?」と父親の声がした。 「ふぇっ?!ななっ何?」と慌てて言うと「この後、お父さんと食べに行こう。紹介したい(ヒト)がいるんだ」といつもと変わらず、穏やかな口調で言ってきた。 風は深呼吸をして「うん!ちょっ…ちょっとシャワーを浴びてくる!!」と言うと「まだお風呂の時間じゃないでしょうよ」と言われたが「パパ、もうふうはパパとは一緒にお風呂に入らないからっ!」と言い、パンツを持ってお風呂場へと向かった。 父親は「えっ!?風??」と言い、ショックを受けたが「ようやく女として、目覚めたか。寂しいけれど、成長したな…」と言いながら、風の後ろ姿を何とも言えない表情をして見つめた。
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