【2】

7/11

66人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
この日は久々に集会に参加をし、大樹に萌未の他に好きな女が出来たことを話した。 「そっか…自然体でいられるンなら、その女の方がいいね」と笑いながら、肩を叩いた。 あれからちょくちょく風とお出かけをしていくうちにアンパンもやらなくなっていき、大樹も心の底から祝福をした。 大樹が「で、その女はどんなタイプなんだ?」と聞くと「んー…。不思議な子でさ、いつもカメラを持ち歩いていて、植物とか動物にいつも話しかけてるよ。」と笑いながら言うと「そうなんだ。そりゃあ不思議な子だな♪」と笑いながら伊織の肩を叩いた。 伊織は風が否定をされないで、受け入れてくれたことが堪らなく嬉しかった。 「やっぱお前、最高だわ♪」と言いながら、大樹の肩を叩き返した。 大樹が「よし、今日は祝杯で走りまくるかぁ!」と言いながら、立ち上がると訳がわからなかったが皆も立ち上がり、バイクを走らせた。 大樹はメガネをかけていて髪の毛は黒髪のモヒカンにしていて黒のバイクに乗っているが、伊織は髪の毛を金髪にしていてリーゼントヘアでパールホワイトのバイクに乗っていた。 巷では、黒の天使(ブラックエンジェル)と白の悪魔(ホワイトデビル)と呼ばれていて恐れられていた。 走っていると、敵対している紗紀弓覇珠(サキュバス)がやって来た。 紗紀弓覇珠は、全員女性に見えるが女装をしている暴走族だった。 リーダーの桑原壽(くわばらことぶき)が、伊織の隣へと並行に走ると、有刺鉄線がぐるぐるに巻かれていた木刀を思いきり背中に振りかざした。 「ぐはぁっ!!」と言い、よろめくとバイクがスリップした。 伊織が泰之を睨みながら立ち上がると「ここは、俺らのシマだよ?誰の許可を得ているのかな?」と言い、殴りかかってきた。 何とかガードをして周りを見渡すと、他のメンバーたちも紗紀覇珠のメンバーとケンカをしていた。 「そんな余裕ぶっこいてるけど、大丈夫かぁ?」と言い、右足の蹴りが飛んできた。 伊織はその足を掴むと、自分の方へと引き寄せると思いきり顔を殴った。 軽い脳震盪(のうしんとう)を起こしたが、頭を振って「相変わらず、来るねぇ。嫌いじゃねぇけど♪」と言い、ニタリと笑った。 すると遠くでパトカーのサイレンの音がし、泰之が「チッ!誰だ?警察(マッポ)呼びやがったのは!テメェら、行くぞぉ!!」と呼びかけると、逃げて行った。 大樹が「伊織、でぇーじょーぶか?」と聞くと「大した傷じゃねぇよ」と言うと「バカ!背中、血だらけだぞ!!」と言い、心配そうに背中を見つめた。 次第に痛くなってきて、それと同時に頭も割れるほど痛くなってきて、伊織はその場に倒れ込んだ。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加