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伊織の家に到着し、風は目を輝かせながら部屋を見渡していた。 伊織が「そう言えば、お前の前の母ちゃんってどしたの?」と聞くと「実はねふう、パパと血が繋がっていないんだ。あまり覚えていないんだけれど、どうやら捨てられてたみたい…」と言い、寂しげに微笑んだ。 「そんなことを聞いて、悪かった…」と言いながら、伊織が抱きしめると「ううん…大丈夫だよ。だから、パパにはたくさん感謝してるよ♪」と言い、伊織の顔を覗き込んだ。 ふと見覚えのある顔が一瞬だけ、タブって見えた。 風が「そう言えば、兄ちゃんも綺麗な髪の毛だね。何だかふうと似てるね♪」と言いながら、伊織の髪の毛を触った。 伊織は昔から金髪に近い髪の毛の色で、近所の人達からは好機の目で見られていた。 伊織も風と同じく、身体の色素が普通の人より薄かった。 ふと「あっ…兄ちゃんの目も青いんだね。ふうも青いんだよ?ホラ♪」と言い、目を見せてきた。 風の目も青くて、伊織はビックリしていると「お父さんが黒く染めろって言ってきたから明るい茶色なんだけれど、本当はねふうも白に近い金髪なんだよ♪」と言い、ブイサインをした。 伊織が「こんな偶然ってあるのよ…」と言いながら、苦笑していると「何だか、兄ちゃんのことを昔から知ってる気がする…」と言い、風は伊織に顔を近づけてキスをした。 唇を離すと「もう一回、キモチイイことしたいなぁ…」と言い、胸に伊織の手をのせた。 伊織が「わかった…実は俺も風としたかったんだ。」と言うと、セックスをした。
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