66人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
伊織の住んでいるアパートに到着し、台所へ行くとオムライスが作ってあった。
伊織はレンジに入れて温め、その間にコップに麦茶をコップに入れて一気に飲み干した。
レンジから取り出すと、手を合わせてオムライスを頬張った。
伊織が食べていると、母親が帰ってきた。
「たらいまぁー。帰ってきてたのね♪」と言い、フラフラと歩いているせいか色んなものが床に落ちていった。
伊織はため息をつきながら、それらを拾い集めて定位置に置いたりしていると「伊織ー。ちゃんと食べなきゃ、大きくなれないわよ？なーんてね？アハハ…」と言い、ソファに横たわった。
母親はスナックで働いているが、お酒が一滴も飲めなくて無理して飲んでいた。
伊織が「酒くさ…」と呟くと「何よー！アナタまで、そんなこと言うのぉ？だいたいね、飲まなきゃやってらんないのよ！」と言い、泣き出した。
伊織は「またか…」と思いながら、麦茶の入ったコップを差し出すと母親は一気に飲み干し、フラフラと自分の部屋へと入って行った。
残りのオムライスを頬張り、食器を片付けるとシャワーを浴びてから眠ることにした。
最初のコメントを投稿しよう！