【3】

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大樹が風呂から出て伊織も風呂から出て、二人でエロ本を見ていた。 大樹が「うほほ♪この()、マジいいなぁ…」と言いながら、一人でブツブツ言っていた。 伊織が「お前、彼女いんじゃんか」と言うと「バカタレ!これとアイツは別世界だよ!」と笑いながら、そのページを見せた。 そこには、風が浜辺で全裸で楽しそうな表情をして写っていた。 見間違いだと思ったが"米国(アメリカ)から、天使がやって来た☆"と見出しに書いてあり、他にもタンクトップ姿でびしょ濡れとなっていて、乳首もくっきりと浮き出ていて何とも儚げな少女の顔をしていた。 伊織が「おい、これ何処で買った?」と聞くと「んー?わかんねぇけど、親父の職場のオッサンからもらったんだよ。ふうちゃんかあいいよなぁ♪」と言いながら、ニヤリと笑った。 伊織は俯きながら「何で気付かなかったんだ…」と呟きながら、震えていた。 大樹が「どした?何かお前、いつもと違うぞ?」と心配そうな顔をしていると「この子は、俺の彼女であり実の妹なんだよ!」と言うと、涙を流した。 「えっ?!あっあぁ!?どういう意味だよ!!」と言いながら、伊織の両肩を掴むと伊織は風との出会いから先程の話を正直に話した。 しばらくお互いに沈黙をしていたが「それとは知らなくて、オカズに使ってた。すまねぇ…」と言うと「いや、もう済んだことだし謝らなくてもいいよ。」と言うと「そっか。ありがとう…でもまさか、まだ未成年だろ?」と言うと「確か親父さんとは血が繋がっていないって言ってた…何だか嫌な予感がする…」と言い、伊織は震えた。 だいたい伊織の嫌な予感がするというのは、当たっていた。 大樹が「よしっ!風ちゃんの家に行くぞ!!」と言うと、バイクを停めていた所へと行くとバイクを走らせた。
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