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集会をし、伊織がクッキーを配った。
「おぉー!風ちゃんのクッキーだぁ♪」とか「幸せな気持ちになる…」などという声が上がった。
大樹が「んー♪んまい♪風ちゃんの料理が食べられるだなんて、お前は幸せ者ですなぁ♪」と言いながら微笑むと、軽く小突いた。
このあと、クンちゃんこと三浦国貞という男が運営しているラーメン屋へと向かった。
「おっ?ガキども、来たな。」と言うと「俺以外、全員いつもの頼むわ」と言いながら、伊織は青年漫画雑誌を手にするとペラペラと読み始めた。
大樹が「風ちゃんって、何であんなに天使なの?」と聞くと「んー?そぉかな?」と言いながら、グラビア写真を見ていた。
「今でも根強いファンがいるみたいでさ、ホレここ読んでみ?」と言いながら、大樹がお店に置いてあったビニ本を渡した。
そこには『突然消えたボクらのアイドル・ふうは何処へ行ったのか?』と書かれていて、風のヌード写真とかたくさんの写真や復帰を望むコメントが書かれていた。
伊織が「大人の快楽で金儲けの道具として扱われてきたから、もう放っておけ」と言い、ビニ本を閉じるとニコッと微笑んだ。
大樹が「悪かった…俺は少なからず、風ちゃんのファンでいたい」と言いながら、ラーメンを食べた。
「わかった。ただし少しでもアイツを傷つけることをしたら、容赦しねぇぞ?」と言い、伊織は漫画を読んでいた。
大樹は苦笑しながら「あの子は、お前のことを本気で愛してるよ。羨ましい野郎だぜ♪」と言いながら微笑むと、伊織も微笑んだ。
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