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望月瑠美 身長173cm
間柄 母 42~43歳
髪型 着物を着ている時には基本的にアップにしている。それ以外は、元々琴音と同じ長さのストレートロング。
顔は自分では分からないが、琴音にそっくりらしい。
それを周囲から言われるたびに、瑠美は過剰に喜びを見せる、ある種の親バカ。
しかし公の場や、それ以外の普段でも見せる所作は、娘の琴音の目から見ても、背筋がスッと伸びた姿も相まって、凛とした印象。
が、その反面、急にくだけた、おどけた幼げな様子を見せたりと、娘の琴音ですら今だに母親のキャラクターをハッキリと捉えきれていない。おしゃべりな方だが、色んな顔を見せるせいで、逆にミステリアスな印象を持たせる。
生まれは浅草橋にある、創業百年を超える有名な呉服問屋の末娘。典型的な箱入り娘、お嬢様だった。
子供の頃は家の中では着物を着るのが義務だったらしい。普段は琴音の前では洋服を着ていたが、お家にお父さんの知り合いなど誰かを招き入れた時は、ピシッと綺麗に着物を身に付けて対応していた。
普段の振舞い、背筋がシャンと伸びていたり、ドタバタと動き回らず滑らかに流れるような動作など、どれもやはり子どもの頃から着物で過ごしていたのが、良いように作用していた。
父、栄一との馴れ初めは、お婆ちゃんから聞いた限りでは、これまた古風にお見合いだったらしい。
瑠美は中学から、九段にある都内でも有名なお嬢様校に通っていたらしく、大学も付属していたので、そのままエスカレーター式に進学したようだ。そんなずっと女子校で、殆ど男っ気の無いのに心配したのか、栄一の一つ前の院長と、母方のお爺ちゃんが友達だったらしく、その繋がりでお見合いした流れだったようだ。
呉服屋の娘だから…とは関係ないだろうが、着物を着るという繋がりで、子どもの頃から日本舞踊を習っていたらしい。それを未だに熱心に続けている。趣味らしい趣味を持たないお母さんの、唯一の趣味と言えるのが日舞だった。
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