同世代 学園関係

1/17
前へ
/25ページ
次へ

同世代 学園関係

森田昌弘(ヒロ) 身長175cm 琴音と同じ地元の男の子。 良く言って幼馴染。普通に言えば腐れ縁。 小学校の入学時、机を二つ一組で隣り合わせという配列だったのだが、出席番号順に並んだ時に、琴音の名字の望月、ヒロの名字の森田、同じ”マ行”ってだけの理由で、たまたま隣同士になった事から関係が始まった。 これぞ腐れ縁って感じだが、小学校は二年ごとにクラス替えが行われていた中、三年生に上がると同時にクラスが離れ離れになり、それ以降は一度も同じにならなかったのだが、それでも関係は変わらずに続き、今こうして、通う中学まで違うというのにも関わらず継続中だ。 見た目は表現が難しい。何せもう何年もの付き合いなので、ヒロの顔なんかまともに観察したことが無いからだ。だからどうしても印象でしか言えないが、まぁ本人がどう思うかは置いといて、たまに鼻に絆創膏を張っている様な、一般的な田舎のガキ大将って感じの風体をしていた。琴音の中のイメージは、中学生になった今でも、小学校の夏休み、タンクトップに膝丈のジーンズを履いて元気に走り回っている、そのヤンチャな姿で止まっているのだった。それはしかしでも、中学生になった今と変わらないと見ていいと思う。良くも悪くも成長していない…風にしか見えないからだ。 ただ、小学校の時はツンツンのスポーツ刈りだったのが、中学に上がってから坊主頭にしていた。 これが唯一の変化と言っても過言では無いだろう。 駅前の、地元にしては繁華街にある一軒家に住んでいる。 小学校低学年から地元の、近所の河原のグランドを本拠地とする野球クラブに所属しており、今も続けている。ポジションはショート。話には出てないが、今はそのクラブでキャプテンとの事だ。 中学でも野球部に所属しており、二足の草鞋だ。ポジションも同じ。聡が顧問を務めている。そこでは副キャプテンらしい。 琴音は幼い早い段階から何度もヒロに、試合を観に来る様に誘われていたが、元来出不精、それに、根本的に野球に興味がなかった事もあり、裕美に無理やり連れ出されるまでは、一度も観戦に行ったことが無かった。 さて、作中でも触れたが、琴音としてはあまりヒロを褒めたくは無いのは山々でも、一応今また触れよう。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加