1331人が本棚に入れています
本棚に追加
/371ページ
「お邪魔したわね。」
私と先生は長いこと、ジャズバーで話をしていた。
いつのまにかお客さんもいなく、私と先生だけの空間になっていた。
中々帰らない客に、マスターも痺れを切らしてたんじゃ無いかと心配したが、にこやかに先生に笑顔を見せた。
「いいえ。
むしろ、嬉しかったですよ。
久しぶりに、
昔の、
先生と乱さんを見ている様で。
懐かしい。
あの頃はここで、よく親子喧嘩をしていましたよね。」
クックックッ。
と、マスターは笑った。
「また、来るわ。
ありがと、マスター。」
先生はバツの悪そうな顔で挨拶をした。
最初のコメントを投稿しよう!