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「明日、着くはずじゃなかったのか?」
「早めた」
葉琉は瑠音の様子を見ている。
「何があった、瑠音?」
傍らで支えてい瑠音の肩がはねる。
彼女は下を向いたまま、視線を上げることはしない。
「蒼馬。。。だね?」
葉琉の暗い視線が瑠音に注がれる。
分かりやすいくらい、瑠音が震えるのがわかる。
この状況はマズイな。
「ごめんなさい、葉琉、ゴメン」
しらを切りとおすことなんか、瑠音には出来ないか。
葉琉はそのまま俺たちの前を通り過ぎようとする。
「待って、聞いて葉琉」
瑠音は葉琉の腕に縋りつくようにしたけど、葉琉は思いっきり瑠音の腕を払う。
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