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最初はのらりくらいと会うのを拒否していた蒼馬だけど、こちらには瑠音から採取した血液検査の結果と精液があると言ったら、時間を作ってきた。
「強姦罪が成立するよ。これは犯罪」
「同意の上ですよ」
「薬まで使ってるのに?」
押し問答が数分続いたけど、彼に勝ち目はない。
「瑠音は俺と結婚するはずだったのに、葉琉のことを幸せそうに話す姿が気に入らなかった」
それは、ただの嫉妬だろうが。
「上手くいくのが許せなかった。あれだけ、ちゃんと壊したはずなのに。俺のことを好きだと言えば、許すはずだったけど、葉琉の名前ばかり呼ぶから」
こいつはただの坊やだな。
「お前はただの過去の男だろう。刑事事件にしてもいいけど。。。」
「。。それは勘弁してほしい。今のポジションを失うわけにはいかないから」
次は保身か。
「この件は保留。但し、瑠音には二度と会うな。社会的制裁が待っていることを忘れずにね。俺は二人と違って、甘くない」
俺が微笑みかけると、蒼馬が竦むのがわかった。
お前のしたことを必ず後悔させてあげましょう。
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