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小学校を卒業する。
僕と彼女は、同じ中学校へと入学した。
中学校では、小学校ではなかった組分けがあった。
僕は、彼女と同じ組には入れなかった。
僕が彼女と関わることは、殆ど無くなった。
教室が違う、それだけが理由ではない。
性別が違う。
そして、部類が違う……
生徒達は、どこかしらなにかしら、自分と似た人同士で塊を作った。
僕のグループと彼女のグループは、そぐわない。
そもそも、僕はグループにもなれていなかったのかもしれない。
彼女とは最早、別世界に居るかのようだった。
―――
中学1年生のバレンタインデー。
この日の放課後に、僕は追試を受けることになっていた。
そして、彼女もそうだということを、僕は知っていた。
受験場所である教室に着く。
しかし、彼女の姿は無い。
彼女は、部室に行った後にこちらに来るとのこと。
追試を終えた生徒が退出していく。
教室には、僕と、試験を監督する先生のみとなる。
教室へと足早に向かう彼女を、窓の外に見る。
彼女がこの教室に着くまで、あと……
僕は、席を立つ。
そして、彼女が試験を受ける席へ。
僕は、その椅子の上に、逆チョコレートを置いた。
……先生に一瞥をくれる。
先生は、何も言わずに目を反らした。
彼女が教室に入るのと同時に、僕は教室を出た。
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