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これは…
僕が、
"僕という人" が、
ほんの一部となる、人の世界。
その、ほんの一部しか、わかっていなかった、
けれど、
"好き" か "嫌い" か、
その区別は付いて…
『好き』
それにも、"特別" があることが、
わかってきたような、そうでもないような……
そんな頃のこと。
―――
街外れの古びたアパート、その一室で、僕は両親と暮らしていた。
ある時、隣に、母親と共に引っ越して来た――<彼女>。
同い年だったこともあり、僕は彼女と仲良くなった。
僕が彼女の部屋に行く。
彼女が僕の部屋に来る。
日々、僕達は互いの部屋を行き来していた。
僕を、
認めてくれる、助けてくれる、許してくれる。
僕に、笑いかけてくれる。
僕の世界を明るくしてくれる。
親の次に、いや同じくらい、
僕の傍に居る存在。
家族以外の、"特別" な存在。
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