僕の話

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●●● これは… 僕が、 "僕という人" が、 ほんの一部となる、人の世界。 その、ほんの一部しか、わかっていなかった、 けれど、 "好き" か "嫌い" か、 その区別は付いて… 『好き』 それにも、"特別" があることが、 わかってきたような、そうでもないような…… そんな頃のこと。 ――― 街外れの古びたアパート、その一室で、僕は両親と暮らしていた。 ある時、隣に、母親と共に引っ越して来た――<彼女>。 同い年だったこともあり、僕は彼女と仲良くなった。 僕が彼女の部屋に行く。 彼女が僕の部屋に来る。 日々、僕達は互いの部屋を行き来していた。 僕を、 認めてくれる、助けてくれる、許してくれる。 僕に、笑いかけてくれる。 僕の世界を明るくしてくれる。 親の次に、いや同じくらい、 僕の傍に居る存在。 家族以外の、"特別" な存在。
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